ロマンティックこんがらがってる

まるです。小森隼さんのこと | 🕊@superMC_8810

金曜日とはじめてについて

金曜日が1番嫌いだった、ほんの数年前まで。


1週間の終わり、みんながようやく訪れるおやすみを前にして大きく伸びをする日。もう今となっては逃げ出してしまったけれど、私にとってはその頃将来の夢だった「音楽教室の先生になる為のレッスンの日」で、それはもう毎週怒られて、(練習しないからだけど)ミスして蹴られて、泣いて酷い猫背がもっともっと丸くなってしまう日だったから、どうしたっていつだって憂鬱でした。

辞めた後でさえ、金曜日にはずっとその時の苦い気持ちが蘇っては溜息を吐いてた。


なのに、どんな陰りだって好きなひとが変えてくれる世界の下ではしゅるりと消えてしまうもので。


隼くんがお昼にありったけの「楽しい」をラジオ越しに届けはじめた昨年の4月から、あんなにも嫌いだった金曜日がきらきら輝き出して、大好きで大切で、なにより楽しみになって。

 


そして今日。

泣いてたあの頃と同じとは思えないほど宝物の、大好きなひとの乗り越えた日々が報われるはじまりの金曜日になってしまった。こんなに愛おしい日、きっとそうない。いうなればお誕生日とおんなじくらい。

 

 

「HIGH&LOW THE WORST」の公開、そして隼くんがありったけの心を注いで迎えた銀幕デビューの日。本当におめでとうございます。

今日が待ち遠しかった筈なのに、今思い返せばあっという間だったからなんだか不思議。いつだって時間が過ぎるのを早く感じてしまうのは、きっときっと大好きな隼くんの魔法なんだろうな。

 


大人になると、ひとは子供の頃よりもずっと新しい世界に飛び込むことを臆してしまうのだといつも思う。私ももう難しいことはあんまりしたくない。今までの沢山の失敗を思い出して、想像して怖くなるもの。特に心が豊かな隼くんにとって、優しすぎてしまう彼にとって未知の世界に駆け出すということ、きっときっと想像する以上にずっと重たい不安と緊張に心が揺らされたんだろうな。もしかすると、彼が言葉にする以上に。

 


それでも丁度1年程前、思い悩んで偶に下を向いて、ちょっと明日が怖くなって、それでも顔を上げて立ち向かって、そうして銀幕の中で生きた「小森隼くんでは無い人生」がこうして沢山のひとに愛されようとしていること、なんというかもう堪らなく眩ゆくて、胸がいっぱいになる。凄いことよ、本当に凄いことだと思う。


隼くんがはじめての世界で心を尽くしていた頃、私も丁度はじめての遠い場所での実習への不安でひとりで泣いてた時期でした。どうすればいいか分からなくてぐちゃぐちゃに泣きながら運転した帰り道、ラジオ越しの隼くんの声に何度救われてきたことか!あの時の私の原動力は「大好きな隼くんに胸を張って会いに行きたい」なんておまじないのような気持ちだった。それは今も変わらないけれど、ひとりで乗り越えようと必死だった。

 


でも全然違ったのね。違ったということ、近頃ようやくきちんと知れたというか。

隼くんに会いたくて、ひとりではじめての場所で戦ってると思ってたあの夏、隼くんも遠いはじめての場所で懸命に戦っていたのね。私は、本当はひとりじゃなかったんだな。表舞台に立つ彼らに限らず、誰しも自分以外のひとが頑張ってることって割と分かりにくかったりする。つい自分が世界でひとり思い悩んでるような気持ちになる日もあるけれど、ずっと忘れないでいたいな。自分が心を燃やす時、きっと大好きなひともひたむきに生きているということを。

 


全然違う場所だし、頑張る角度も違う。それにもう1年も前のことだけれど、それでも言わせてほしい。

 


隼くん、私の大嫌いだった金曜日を宝物に変えてくれてありがとう。そして、一緒に戦わせてくれてありがとう。独りぼっちだけど、決して独りぼっちじゃなかったと今なら言えます。どうしたって隼くんのはじめての全てが宝物なのに、この先新しい世界に飛び込む時の私の勇気にもなっちゃった。あなたとおんなじ不安症で緊張しいだから怖くなる時もあるだろうけれど、そんな時はあの夏とはじまりの今日のことを、きっと遠くで頑張ってるあなたのことを思い出して、またちゃんと歩き出そうと思う。


優しいあなたが、頑張り屋さんのうつくしいあなたの夢が、どうかこの先もひとつひとつ花開いてゆきますように。


生まれてはじめての日、おめでとう。

いつもあなたの幸せを願っています。